企画展・特別展

企画展「家内安全 商売繁盛 ~厄除けと招福の縁起物~」

概要

 人生は思いどおりにはいかないもの。
 なにが起こるかわからない世の中で、できるだけ幸せ多く、笑顔で暮らしたいというのが誰しも思うことです。縁起物にはそんな人々の思いが託されています。
 東京下町は、一年を通じて縁起物をひさぐ市や年中行事があります。そこで見られる縁起物の歴史をひもときながら、人々がどんな幸せを求めたのか考えてみたいと思います。

展示の主な内容
1 東京下町の縁起物

 巨大都市、江戸には武家屋敷、町人の棲む町家、商家などがあり、様々な職業の人たちが集住していました。一年の幸福を願う正月の飾りつけなども早くから装飾性のあるものが作られ伝えられていました。


鴻巣市の三ツ木神社にある猿の石像

鴻巣市の三ツ木神社にある猿の石像

2 赤い色の縁起物 ~縁起物の色彩と民俗文化~

 「赤い色」は、6世紀の中国南方の長江流域の年中行事について記した『荊楚けいそ歳時記』に様々な災いを除けるために効果があることが述べられ、日本にもその考え方が伝わったと考えられています。
 その考え方は江戸時代になると、江戸の町で顕著になり、病気平癒や子どもの成長を祈願するために赤い色の縁起物を求めるようになります。
 「赤い色で災厄さいやくを防ぐ」という考え方は明治以降の庶民生活にも広く浸透し、災いを避けるために赤飯や小豆粥を食べ、赤いふんどしや ちゃんちゃんこなどを身に着ける民俗が伝えられました。


3 だるま流行

だるまは中国の不倒翁ふとうおうを発祥とする縁起物です。江戸時代末期、江戸で考案された張り子のだるまが、養蚕のさかんな群馬県高崎市に伝わり、そこから全国に広まりました。
 このだるまが縁起物として大流行した要因を、明らかにします。

鯛を象ったセルロイド製の飾り

鯛を象ったセルロイド製の飾り


4 大衆化する縁起物

 明治から大正時代にかけて、人口が急増した東京下町では、縁起物を売る場であるいち(歳の市・酉の市など)やそこに集う人たちが増えました。このような縁起物の流行を支えた要因として、モールドや化学染料の開発、新素材の発明などがありました。
 縁起物が大衆化していく過程を背景の世相とともに見ていきます。


5 東京下町の七福神めぐり

 七福神めぐりは江戸時代中期にはじまった寺社参拝の形式です。七つの聖地を廻りご利益を希求する心意は日本の民俗行事に頻出する事例ですが、東京下町では七福神めぐりとして定着しました。
 東京下町の七福神めぐりの歴史、由緒を紹介します。


6 縁起物作りの現場 ~葛飾区と縁起物~

 東京東郊の農村であった葛飾区では江戸時代からしめ飾りや盆の草物など江戸・東京の年中行事に関わるものを作り、販売してきました。また関東大震災以降に人形や羽子板など縁起物を作る職人たちが移住してきました。ここでは葛飾区内の縁起物に関わる職人たちを紹介します。


基本情報
会場
葛飾区郷土と天文の博物館 2階特別企画展示室、1階体験学習室
会期
平成30年12月22日(土曜日)から平成31年2月3日(日曜日)
開館時間
午前9時から午後5時(金・土曜日は午後9時まで開館・但し祝日の金・土曜日は午後5時閉館)
休館日
月曜日(祝日は開館)、第2・4火曜日(祝日は開館し翌日休館)、
年末年始(12月28日~1月1日、1月4日。1月2日~3日は正午~午後5時で開館。)
入館料
大人100円、小・中学生は50円(土曜日は中学生以下無料)
観覧料
無料

関連イベント

企画展関連 記念講演会「だるまは商売繁盛のマスコット」【事前申込み制】
だるま

誰しもが知る縁起物の代表「だるま」の知られざる歴史や由緒などを、
だるま研究の第一人者がお話します。




日時/場所
平成31年1月6日(日曜日)午後2時から4時/当館講堂
講師
中村 浩訳(なかむら・ひろのぶ)氏(全日本だるま研究会会長)
料金
200円
定員
100人(応募者多数の場合は抽選)
申込み方法
往復ハガキか電子申請。ハガキの場合は、「企画展記念講演会」・参加者全員の住所・氏名・電話番号をお書きになり博物館宛にお送りください。電子申請は「広報かつしか」に掲載後、ご利用できます。
応募締切
平成30年12月21日(金曜日)必着。

詳しくはイベントページの"【企画展関連 記念講演会】だるまは商売繁盛のマスコット"をご覧ください。

企画展関連 イベント「ギャラリートーク(展示解説)」【申込み不要】

担当学芸員が展示の解説をします。①と②の2回行います。両日とも、講堂でのお話の後、展示室へ移動し、展示解説をします。
事前申込みは不要です。直接会場(当館講堂)へお越しください。

①「江戸の正月飾りを徹底解剖」

飾り海老作り職人の若松謙二さんと江戸の町の正月飾りの由来を説き明かします。

日時
平成30年12月22日(土曜日)午後2時から4時
講師
若松 謙二 氏(飾り海老作り職人)/担当学芸員
料金
入館料(大人100円、土曜日につき中学生以下は無料)
場所
当館講堂(その後、展示室へ移動します)
②「縁起物の市 幸せを売る現場を訪ねて」

東京近郊の縁起物の市を訪ね歩いて見つけたことなどをお話します。

日時
平成31年1月14日(月曜日・祝日)午後2時から4時
講師
担当学芸員
料金
入館料(大人100円、小・中学生は50円)
場所
当館講堂(その後、展示室へ移動します)

詳しくはイベントページの"【企画展関連 イベント】ギャラリートーク(展示解説)"をご覧ください。

企画展関連 イベント「柴又七福神めぐりで学ぶ葛飾区の正月文化」【事前申込み制】
七福神めぐり

柴又七福神を巡り、江戸時代から続く民間信仰の歴史を学びます。
博物館ボランティア「葛飾探検団」と当館学芸員がご案内します。

※集合は「京成 高砂駅」の改札、
 解散は「北総鉄道北総線 新柴又駅」となります。

※雨天の場合中止となります。



日時/場所
平成31年1月20日(日曜日)午前9時30分から正午/柴又界隈
講師
博物館ボランティア「葛飾探検団」と当館学芸員
料金
200円(資料代・保険料)
定員
20人(応募者多数の場合は抽選)
申込み方法
往復ハガキ。往復ハガキに、「柴又七福神巡り」・参加者全員の住所・氏名・電話番号をお書きになり博物館宛にお送りください。
応募締切
平成30年12月21日(金曜日)必着。

詳しくはイベントページの"【企画展関連 イベント】柴又七福神めぐりで学ぶ葛飾区の正月文化"をご覧ください。