企画展・特別展

郷土展示室

この度、平成3年(1991)に開設した葛飾区郷土と天文の博物館の2階の一部を改修しました。これまでの展示との大きな違いは、時代ごとに順を追って紹介する編年展示となったことです。当館では、開館以降、葛飾区の歴史や文化についての調査研究を各分野で進めてきました。あわせて、収蔵資料の拡充にも努めており、その中には地域の皆さんから提供を受けた資料も数多く存在します。こうした成果のもと、展示内容の更新を行い、葛飾区の土地の成り立ちや、そこで暮らしてきた人々の生活や文化を時代の流れとともに、多くの資料をご覧になれます。

かつしかの歴史(リニューアルのポイント)

1. 館内装飾

白を基調としたデザインで、展示資料はより見やすく、館内も明るくなりました。

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2. バリアフリー化

動線をわかりやすく表示し、広々とした空間でゆったりご覧いただけます。

3. デジタル情報の活用

デジタル情報を活用したスクリーン展示で、多くの資料をご覧になることができます。

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かつしかのくらし

近世以降の葛飾区の人々の生活文化とその変化の過程を紹介していきます。葛飾区は昭和7年に7つの町村が合併して成立しました。
江戸時代から明治・大正にかけては農業の盛んな地域でしたが、関東大震災を契機に都市化がはじまり、特に戦後の高度経済成長期には中小の工場が飛躍的に増え、現在に至っています。

葛飾区の都市化

東京東郊の農村だった葛飾区域は大正時代になると工場が進出し人口が急増します。この展示室ではこうした葛飾区の近現代史を都市化という視点で紹介していきます。
太平洋戦争を経て高度経済成長期になると玩具産業や金属加工業などが急成長し、日本の高度経済成長を支えました。都心に通勤するサラリーマンが住居とする都営住宅や公団住宅などが建てられるようになり、葛飾区はすっかり様変わりしました。
しかしそうした新しい町にも農村だったころのコミュニティーや習慣が見え隠れしています。そんな都市化のスタイルが「かつしからしさ」を醸し出しています。

蘇る昭和30年代の葛飾

昭和30年代はかつしかの暮らしがもっとも激しく変化した時代です。
このコーナーでは戦後の葛飾の花形産業であったボルト・ナット製造工場と昭和30年代の住居を再現します。復元された住居の茶の間にあるテレビの画面の中では、昭和30年代に活躍したヒーローが当時のままに登場してくれます。また、当時の冷蔵庫や洗濯機など電化製品も展示されています。
葛飾区の町工場は戦後の経済復興に大きな役割を果たしてきました。今日も町角のどこかで息づいている町工場の歴史をこの展示室でたどってみましょう。
※昭和30年代の住居(再現)は部屋の外からご覧になれます。

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