プラネタリウム

シンフォニー・オブ・ユニバース 第3番 探査機が伝える太陽系

まだ見ぬ世界に響きわたる宇宙の調べ。

シンフォニー・オブ・ユニバース 第3番 探査機が伝える太陽系

圧倒的迫力のデジタルプラネタリウムによる映像と、クラシックの名曲たちが奏でる壮大なシンフォニー。音楽と共に、人類のフロンティア・太陽系の旅を体験します。

デジタルプラネタリウムを極めた。 「技」の第3番。

「太陽系」をテーマに、探査機が解き明かした太陽系の世界を「近づく」「降りる」「探る」の3つの視点から紹介します。ベートーヴェンやワーグナーなど、アグレッシブな選曲も特徴です。
ドームに広がる宇宙空間を飛び回る探査機の三次元データの一部は、当館スタッフが独自に制作。さらに当館が数々の番組制作で培った高度な演出テクニックを惜しげもなく投入しています。最新のデジタルプラネタリウムで実現できる、世界最高水準の演出を体験してください。

第一楽章「惑星への航海」

30年ほど前、私たちに惑星たちの素顔を
見せてくれた探査機がありました。

  • ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
第二楽章「未知の世界に降り立つ」

地球以外の星に降り立って見た風景は
どのようなものだったのでしょうか。

  • ショパン:ピアノ協奏曲第1番 第2楽章「ロマンス」
  • グノー/バッハ:「アヴェ・マリア」
第三楽章「小さな天体の素顔を探る」

未知のベールに包まれた
小さな天体たちの素顔をご覧ください。

  • ワーグナー:「ワルキューレの騎行」
第四楽章「太陽系探査と私たち」

私たちは、これからも
太陽系を探り続けることでしょう。

  • ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章
  • 序曲 シベリウス:交響詩「フィンランディア」
  • 終曲 モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」序曲

登場するクラシックの名曲たち

  • シベリウス:交響詩「フィンランディア」
  • ワーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲
  • ショパン:ピアノ協奏曲第1番 第2楽章「ロマンス」
  • グノー/バッハ:「アヴェ・マリア」
  • ワーグナー:「ワルキューレの騎行」
  • ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」第4楽章 ほか

世界のドーム映像関係者が注目。

当館が制作したこの番組は、平成24(2012)年、米国バトンルージュ市で開かれた国際プラネタリウム協会大会の併催イベント「ドームフェスト2012」で、プラネタリウム番組として唯一のファイナリスト選ばれました。
デジタルプラネタリウムのリアルタイム描画機能を使い、ここまで高度な演出を行う番組は海外でも例がなく、世界のプラネタリウム関係者・ドーム映像関係者も注目しました。

Making of Symphony of Universe 「シンフォニー・オブ・ユニバース第3番」制作の舞台裏

葛飾区郷土と天文の博物館のプラネタリウム番組は、既製の映画ではなく、当館のスタッフの手によるオリジナル。しかも国内他館の追従を許さない、世界レベルの水準です。この「シンフォニー・オブ・ユニバース第3番」にもスタッフの情熱と技術が込められています。

サウンドトラック
サウンドトラックの最終編集はドーム内で行われた

「探査機と太陽系」がテーマになった第3番の音楽は、20曲以上の候補から選曲を行ないました。選曲のコンセプトは、第1番が「王道」、第2番が「流れる」なら、第3番は「攻める」。 技術を駆使して太陽系の謎を次々と探っていく人類の情熱を表現しました。
サウンドトラックの最終的な編集作業はスタジオではなく、当館のドームの中で行なっています。 ドーム内の音響効果や映像を確かめながら、ドームの中で最大の効果が得られるよう、入念に調整していきました。スタジオ録音された番組では実現できない臨場感の秘密の一つが、ここにあります。

三次元モデル
番組に登場する探査機は、オリジナルの3DCGが リアルタイムレンダリングされたものだ

番組の中で飛び回るさまざまな探査機は、CG映画ではなく、ほぼ全てが三次元CGデータによるリアルタイム描画で表現されています。
中でも、「はやぶさ」「あかつき」「イカロス」のデータは当館スタッフの手によるオリジナル。 また、「ガリレオ」、小惑星「イトカワ」、探査機「メッセンジャー」が観測した最新の表面データを持った水星も、研究機関が制作したデータをスタッフの手により当館のシステムに適合する形に加工・変換しました。

番組で使用している多くの映像は、当館のスタッフによって制作・加工されたものです。 外部のプロダクションが作った映像と違い、当館のシステムを、ドームを、そして番組を知り尽くしているからこそ実現できるクォリティです。

CG映画に頼らず、リアルタイムに映像を演出するには、デジタルプラネタリウムシステム「DigitalSky2.2」による緻密なプログラミングが必要です。 他でよく見かける映画を流すだけの番組ならプログラムは10行にもなりませんが、この「第3番」は実に約7000行。従来の当館のプログラムと比べても2~3倍の行数です。プログラミング期間も1か月を超えました。
当館のスタッフ2名によるプログラムは、まさに超絶技巧の領域。「シンフォニー…」シリーズならではの音楽と映像が融合した緻密な演出はもちろんのこと、DigitalSky2.2の数々の新機能、三次元モデルによる空間演出、彗星や探査機の軌道データの活用、全宇宙データベース「Digital Universe」のカスタマイズ、シーン毎に最適な画質のコントロールなど、国内のプラネタリウム館やメーカーの水準を遥かに超えた、世界水準のテクニックが注がれています。

予告編

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