プラネタリウム

電脳的大宇宙 Ver.2.0

コンピューターの中で、未知の宇宙が動き出す。
電脳的大宇宙 Ver.2.0

望遠鏡で宇宙を観測するだけが、天文学ではありません。コンピューターの中に宇宙を作り、その中で実験を行う…。そんな最先端の天文学が解き明かした宇宙の姿を、迫力の映像とともに「体験」してみませんか。

緊急上映決定。いま話題の『重力波』も紹介。

2月12日未明、米国などの国際研究チームが、大型観測装置「LIGO(ライゴ)」使って重力波を初めて検出したと発表。重力波は、アインシュタインが100年前に存在を予言しており、今回の発見は、新しい物理学・天文学を開く画期的なものです。
昨年の秋に制作・投映したこの番組では、検出が期待されている重力波についても紹介していました。まさに、時代の先を行くプラネタリウム番組でした。
重力波と今回の発見の意義を多くの方に知っていただくために、2月末までの土曜日・日曜日の16時からの回で、緊急再上映することになりました。重力波とは何か。どのようなときに発生し、どのように検出するのか。改めてご覧いただければと思います。

番組監修・木内建太氏(京都大学基礎物理学研究所)からのメッセージ

重力波観測のニュースに合わせて再上映されるとのことで大変うれしいです。
今回の検出に関してですが、我々科学者は今後も注意深く結果を解析する必要はありますが、論文や発表を見る限り確実性はかなり高いと思われます。
今回はブラックホール連星からの重力波の発見でしたが、今後は中性子星-中性子星連星合体や中性子星-ブラックホール連星合体からの重力波も観測されると期待されます。

宇宙を調べる『もう一つの方法』。

望遠鏡などを使って、宇宙で起きている現象を観測する『観測天文学』、それがなぜ起きるのかを、理論を作り、紙とペンを使って計算して解き明かす『理論天文学』。この二つを駆使して、科学者は宇宙を解明してきました。
さらに、20世紀になって、第三の方法が登場します。

コンピューターを使って宇宙空間を作りだし、その中でさまざまな実験を行う『シミュレーション天文学』です。コンピューターの中なら、宇宙が誕生した頃のようすや、惑星の誕生の仕組みなどを実験し、観測や理論を確かめることができるのです。

『電脳的大宇宙』では、シミュレーション天文学とは何か、そしてどんなことがわかるのかなどを、プラネタリウムの映像とともに紹介します。

『Ver2.0』には理由があります。

『電脳的大宇宙』のチラシ(2003年)

実は、『電脳的大宇宙』は、2003年に当館で制作・投映したプラネタリウム番組です。
シミュレーション天文学がまだほとんど知られていなかった時代に、国内のさまざまな研究機関によるシミュレーション映像を使いながら、宇宙を解き明かす新しい方法を紹介する、最先端の番組でした。

それから12年。コンピューターは驚異的な進化を遂げ、これまで時間がかかりすぎて難しかったシミュレーションもできるようになりました。
そんな現在のシミュレーション天文学を改めて紹介したい…と考え、『電脳的大宇宙 Ver2.0』が生まれました。

最新の天文学をプラネタリウムで体験。

この番組には、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトも協力し、まだ同プロジェクトでも公開されていない最新のシミュレーション映像も紹介します。

太陽系の誕生、ダークマター、重力波…。最先端の天文学が解き明かそうとしている宇宙の姿を、プラネタリウムで体験してください。

予告編
お客様からのメッセージ

"内容が高度でしたが、わかりやすく解説してくれたので良かったです。宇宙の神秘が少しずつ解明されることを期待します。"

"コンピューターの中で宇宙を作り、さらに実験できる。それによって分かったたくさんの事を知るうちに、もっと知りたいことが増えました。とても知識欲をくすぐる番組でした。"

"『研究』という閉じられた世界が、プラネタリウムというエンターテイメントに昇華されていて、すばらしく意義深いです。科学者の方も幸せだと思います。"