文化財・かつしかの遺跡

文化財について

かつしかの文化財

「文化財」とは、先人たちが遺した有形・無形の文化的所産をさします。広辞苑には、「文化活動の客観的所産として諸現象または諸事物で文化的価値を有するもの」と記されています。
 葛飾区は、古代以来の郡名を区名とした由緒ある地域です。区内には歴史と文化が発展していくなかで残された多くの文化的所産があります。これらの文化的所産は郷土「かつしか」の歴史、文化等の正しい理解のため欠くことのできないものであり、将来の文化の向上発展の基礎をなすものです。
 葛飾区では、昭和50年(1975年)4月に「東京都葛飾区文化財保護条例」を制定し、文化財のうち葛飾区にとって重要なものを「区文化財」として指定し、保存活用に努めてきました。
昭和61年(1986年)4月には、文化財の分類の見直し、登録制度を導入するなどの全面改訂を施した「葛飾区文化財保護条例」を施行します。
 めまぐるしく変化する現代社会のなかで、私たちの歴史の証である文化的遺産は急速に失われつつあります。これらを守り、未来へ伝えていくことは、現在に生きる私たちの使命ともいえます。
 葛飾区教育委員会では、文化財保護審議会や、区内19地区の自治町会連合会より推薦された文化財保護推進委員と協力して、文化財の保存・活用・普及に努めています。

 

区指定名勝 堀切菖蒲園

文化財保護法による6つの分類

有形文化財 歴史・芸術上価値の高い、有形のもの
絵画・建築物・彫刻・工芸品など
無形文化財 演劇・音楽・工芸技術のように、無形で歴史・芸術上価値の高いもの
民俗文化財 衣食住・信仰・習慣など国民生活の移り変わりを知るため、不可欠なもの
記念物 史跡…歴史上価値の高い場所や施設
名勝…歴史上価値の高い趣きある景観
天然記念物…学術的価値の動植物
・地質古物(それらの存する地域を含む)
文化的景観 棚田・里山など、長年の生活・風土で作られた景勝地で、国民の暮らしを理解するために欠かせないもの
伝統的建造物群 城下町・宿場町など、周辺の環境と一体をなした歴史的風景のうち価値が高いもの

この他、遺跡として地下に埋まっている埋蔵文化財などがあります。

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