展示
太陽望遠鏡
太陽望遠鏡
当館の屋上には、ニコン製口径30センチメートルのグレゴリー・クーデ式太陽望遠鏡が設置されています。 昼間でも見ることができる星「太陽」をくわしく観察するための望遠鏡です。
太陽望遠鏡はただいま調整中のため、太陽を投影していません。再開しましたらお知らせ欄で告知します。
(令和6年5月5日現在)
太陽の光の通り道
望遠鏡がとらえた太陽の光は、数多くの鏡やレンズを使って展示室と分光器室まで導かれます。 この時の像の劣化を防ぐために超高精度の反射鏡を使用、 また太陽熱による空気の流れが像のゆらぎを引き起こすのを防止するため、望遠鏡から展示室までの光路を真空にしています。 途中、太陽の光はいくつかに分けられて、フィルターや分光器などいろいろな観測装置を通ります。
天文展示室での観察
天文展示室では、晴れていれば太陽望遠鏡がとらえた今の太陽の姿をいろいろな方法で見ることができます。 丸いスクリーンには直径1.6メートルの大きな太陽像が投映され、その上には分光器を通って7色に分けられた太陽のスペクトルが投映されます。 また、その横のモニターには、水素のガスが出す赤い光を通すフィルター(Hα線リオフィルタ)や、 カルシウムのガスが出す紫色の光を通すフィルター(カルシウムK線デイスターフィルタ)で見た太陽を取り巻く大気(彩層)の様子を見ることができます。 さらに、太陽の縁から飛び出して見えるプロミネンスも観察できます。