郷土と天文の博物館ブログ

菖蒲園浮世絵ギャラリー1

令和2年6月3日

葛飾の区花である花菖蒲は、初夏の訪れを告げる凛とした花です。幕末期、堀切に日本で最初の遊覧式の観光菖蒲園が誕生しました。多くの浮世絵師たちは、広々とした菖蒲田と築山(つきやま)の景観を描いています。咲き誇る花菖蒲が描かれた時代を思い浮かべながら浮世絵散歩してみませんか。
デジタルアーカイブでは、ここに掲載しきれなかった浮世絵もご覧になれます。

浮世絵とは

浮世絵とは、木版・手書き(肉筆)などの手法で描かれた日本絵画のひとつです。江戸時代に庶民層を中心に発展し、役者や遊女、流行、生活などを主な題材にしています。

豆知識

◆浮世絵は1枚物を大錦(おおにしき)と言い、3枚使うと三枚続きと言います。
◆歌川派の広重は5代続きました。
◆江戸期には小高園・武蔵園、明治期には吉野園・堀切園・観花園、昭和初期には山岸菖蒲園が開園しました。

記事:博物館学芸員(歴史担当)

※このブログの内容は"広報かつしか令和2年5月25日号"に掲載しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令され、外出自粛が続く中『♯おうち時間を楽しく過ごそう』と題し企画したものです。浮世絵の中の花菖蒲なら季節を問わずいつでも鑑賞できます。浮世絵師が見た花菖蒲にひと時目を休めていただければ幸いです。

補足:博物館専門調査員(情報担当)

初代 歌川広重 名所江戸百景 堀切の花菖蒲 安政4(1857)年
喜斎立祥(きさい りっしょう)(二代歌川広重) 東京名所三十六花撰 東京堀切花菖蒲 慶応2(1866)年
三代 歌川広重 花鳥図会 花菖蒲 ぎゃうぎゃうし かつあつ 明治12(1879)年

【補足】作品タイトルの一部に、システム上、表現できない漢字が含まれるため、画像で掲載します。
「三代 歌川広重 花鳥図会 花菖蒲 ぎゃうぎゃうし かつあつ 明治12(1879)年」
太字の部分は本来下記の漢字があてられています。

「かつあつ」の漢字
楊斎延一(ようさい のぶかず) 美人堀切の遊覧 明治27(1894)年
吉田博(よしだ ひろし) 東京拾二題 堀切のしようふ 昭和3(1928)年
小原古邨(おはら こそん) 花菖蒲 明治期

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