郷土と天文の博物館ブログ

火星接近(2020年)

令和2年10月7日

2020(令和2)年10月6日、火星が接近しました。
接近の頃は、街の明かりで星があまり見えない東京でも、東の空にひときわ明るくオレンジ色に輝いているので、すぐに見つけることができると思います。

最接近の直前、10月1日に撮影した写真をごらんください。

blog-17_201007_mars2020_01.jpg下のほうに白く見えているのが南極にあたる部分で、南極冠(なんきょくかん)といいます。今、火星では南半球が夏のため、南極冠は小さく見えています。また、南半球には黒っぽい模様があちこちにあるのがわかります。

今回の火星の接近の様子を、宇宙から見るとどのようになるのでしょうか。

『火星の接近』というと、火星が地球に近づいてくるようなイメージがありますが、実際には地球が火星の内側を追い抜く時に、地球と火星の距離が近くなるのがわかると思います。

最接近は終わりましたが、火星はまだしばらくの間、宵の南東の空に明るく輝いています。ぜひ探してみてください。

記事・写真・動画:天文担当学芸員

郷土と天文の博物館ブログ一覧

ページ先頭へ戻る