郷土と天文の博物館ブログ

木星と土星の接近(2020年)

令和2年12月24日

2020年12月中旬から下旬、夕方の空で木星と土星が近づいて輝いていました。
肉眼でも二つの星が非常に近くで輝いている様子を見ることができました。

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写真:2020年12月20日17時10分ごろ、博物館から見た様子

 地球から見ると、木星は約12年、土星は約30年で空を一周するように見えます。そのため、木星の方が土星より速く空を移動し、約20年に一度、木星が土星を追い抜くように見えることがあります。
2020年12月、木星が土星のすぐ近くを通りすぎました。
 12月18日から21日までの4日間、木星と土星が星空に対して動きながら近づいていった様子をご覧ください。blog-22_201224_jupiter-saturn_02_re.gif写真:2020年12月18日から21日までの木星と土星の動き(アニメーション)

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写真:2020年12月18日から21日までの木星と土星の動き(合成)

 木星と土星が最も近づいたのが、12月21日。この時、木星と土星の間隔は約0.1°でした。同じ日に見えていた月と比べてみると、非常に小さな間隔だったことがわかります。

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写真:同じ倍率で見た2020年12月21日の木星と土星、月の比較

 望遠鏡では、4つの明るい衛星(ガリレオ衛星)をともなった木星と、細長く見える土星が一緒に見えていました。

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写真:2020年12月21日の木星と土星

木星、木星の衛星、そして土星はそれぞれ明るさがかなり違うため、同時に綺麗に撮影することはできません。そこで、木星、木星の衛星、土星のそれぞれに合わせて撮影したものを合成してみました。木星の縞模様や土星の環もわかります。

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写真:2020年12月21日の木星と土星(合成)

 さらに時間をかけて撮影すると、土星のまわりの衛星たちも見えてきました。木星と土星の衛星を同時に見ることができるのも接近の時だけです。

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写真:2020年12月21日の木星と土星の衛星たち

 12月21日の最接近を過ぎると、木星と土星は再び離れ始めました。12月23日には、木星がさらに左(東)側に動いているのがわかります。

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写真:2020年12月23日の木星と土星

 木星が土星を夜空で追い抜く現象は、約20年に一度起こりますが、今回のように必ず非常に近くを通るとは限りません。また、地球から見て太陽の近くにあるために観察が難しい時もあります。次に同じような木星と土星の接近が見られるのは、2080年3月15日です。

記事・写真:博物館学芸員(天文担当)

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