郷土と天文の博物館ブログ

皆既月食と天王星食(2022年11月8日)

令和4年11月10日

2022(令和4)年11月8日の皆既月食。お天気に恵まれ、日本全国で満月が欠けていく様子や赤銅色に変わる様子が見られました。
また東京近辺から西にかけては、月食の最中に天王星が月を出入りする「天王星食」も起こりました。日本で皆既月食と惑星食が同時に見られたのは安土桃山時代にあたる1580年以来、442年ぶりの大変珍しい天体ショーになりました。

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月の左下に小さく見えるのが天王星。
写真:2022年11月9日 20時33分ごろ

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時間とともに、天王星と月が近づいていきました。
写真:2022年11月9日 20時38分ごろ

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月と重なって見える天王星。
写真:2022年11月9日 20時41分ごろ

惑星食自体は珍しくはありませんが、月食の最中に起こることはめったにありません。次回、日本で皆既月食と惑星食が同時に起こるのは2344年(322年後)の土星食と予想されています。
地球全体でみても、次回は2106年(84年後)の部分月食で、皆既月食となると2235年(213年後)までないようです。
今回、月食と惑星食を同時に見られたことはとてもラッキーだったと言えるかも知れません。

記事:博物館専門調査員(情報担当)/写真:博物館専門調査員(歴史文化財担当)

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