郷土と天文の博物館ブログ

中秋の名月(2024年)

令和6年9月14日

9月になり、まだ日中は蒸し暑い日でも朝晩は少し涼しく感じられ、いくらか過ごしやすくなりました。秋の気配が感じられるなか、お月見の季節も近づいてきました。

写真:お月見をしているギョギョシくん

2024年の中秋の名月は、917日(火曜日)です。

ところで、なぜ中秋の名月と呼ばれ、毎年日にちが変わるのでしょうか?
旧暦では7月~9月を秋としていました。そのちょうど真ん中にあたる815日を中秋と呼んでいました。
旧暦と現在の暦では、1か月~1か月半ほど季節がずれていますが、旧暦の815日が、今年の917日にあたるというわけです。
そして名月を楽しむ風習が生まれた起源には諸説あるようですが、中国の中秋節を由来とすること、日本でもこの日の月を「芋名月」と呼び、里芋をお供えする収穫祭が行われていたこと、秋は空気が澄んでいて月の高度がちょうど良く鑑賞に適した季節であることなどが考えられているようです。

お月見というと「満月」が思い浮かびますが、2024年の場合、中秋の名月の日は917日で、満月の日である918日の前日です。見た目はほぼ満月です。名月を眺めながら、来たる秋に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

ご覧のウェブサイトの「アーカイブ」ページでは、天体写真を公開しています。
その中から過去に撮影した中秋の名月を1つご紹介します。ぜひご覧ください。

記事:博物館専門調査員(情報担当)

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