プラネタリウム

金環日食2012

平成24(2012)年5月21日に「金環日食」をみることができるのをご存知ですか?
首都圏近郊で「金環日食」をみることができるのは、天保10(1839)年(江戸時代)以来、173年ぶり。次に首都圏から「金環日食」が観察できるのは2312年4月8日、なんと300年後です。
一生に一度見られるか見られないかという珍しい金環日食をお見逃しなく!

金環日食を観察しよう!

上:1987年9月23日・沖縄  下:2002年6月11日・テニアン島

金環日食の基本情報(東京)
ステラナビゲーター使用
日にち
平成24年5月21日(月)
欠け始め
午前6時19分6秒
金環状態
午前7時32分~7時37分
欠け終り
午前9時2分38秒
方位・角度
東の空 約20度~約50度

金環日食とは?

部分日食・皆既日食・金環日食の違い

「日食」とは、月が太陽と地球の間に入り、月が太陽を隠すことで起こる現象です。この時、太陽が月に全部隠れる場合を「皆既日食」、太陽の一部分が欠けているように見える場合を「部分日食」といいます。
今回の「金環日食」とは、日食の際に地球と月の距離が離れている時(地球から見て月が小さく見えるとき)に起こる現象で、日食時に太陽と月が重なるものの隠しきれず、太陽が細いリング状に見える時のことを言います。
月の見かけの大きさが変わるのは、太陽の周りを回る地球も、地球の周りの回る月も楕円軌道で回っているからです。同じ金環日食でも、年によって地球と月の位置が異なるので、月が地球に近い時にはリングが太くなり、月が地球から遠い時にはリングが細く見えます。
(※ページ上部動画参照)

観察の注意点 Q and A
肉眼で観察すると危ないですか?

はい。太陽は肉眼で見ると数秒でも目を痛め、「日食網膜症」や最悪の場合、失明の危険性もあります。絶対にやってはいけません。また、直接望遠鏡や双眼鏡で覗いたり、サングラスや色つきの下敷き、フィルムの切れ端などでも同様に失明の恐れがあります。

日食の安全な観察方法は?

直接日食を見るには、専用の「日食メガネ」を使ってください。(日食メガネを用いて望遠鏡や双眼鏡を覗く行為も大変危険なので絶対にやめましょう)

日食メガネはどこで買えるの?
日食メガネは様々な形のものが販売されています。
日食メガネ以外の安全な観察方法は?

日食メガネの他にも、安全な方法として以下の方法があります。
ピンホールを利用する
厚紙など光を通さない薄いシートに小さな穴を開けて、日食中の太陽の光を当てます。すると、穴を通って影の中に映った太陽の光が、欠けた太陽の形になっているのが観察できます。
木漏れ日を見る
木漏れ日も、ピンホールと同じ原理で、葉の間を通ったそれぞれの光が太陽の形になります。

日食についてもっと知りたいんだけれど……?

当館プラネタリウムでは、平成24年3月3日から特別番組では日食の特別番組を投映します。普段では体験できない、宇宙から見た日食の様子など体験して、日食の仕組みなどをもっとよく理解してもらえます。
「どうして新月のたびに日食にならないの?」
「皆既日食と金環日食のしくみは?」
「日食のときに宇宙から地球を見たらどうなっているの?」
そんな疑問も全部解決して金環日食を2倍楽しみましょう!

郷土と天文の博物館で日食観察できますか?

はい。当館では日食当日に申込制の観察会を計画しています。太陽望遠鏡で大きく映し出される太陽を見たり、屋上で一緒に金環日食の瞬間を迎える予定です。
詳しくは4月以降にご案内いたしますので、当館ウェブサイトのイベントページ、または葛飾区の広報誌「広報かつしか」をご覧ください。なお当日はお申し込みのない方の入館はできませんのでご了承ください。
※申込期間は終了しました。

当館イベントのページはこちら

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