プラネタリウム
第110回 電波で輝く天の川銀河 野辺山45m電波望遠鏡による銀河面サーベイ
2022年、いよいよ新世代の月探査が動き出します。今年は世界各国で次々に月探査機が打ち上げられる予定です。アメリカ合衆国が提唱する有人月探査計画「アルテミス計画」には日本も参加しています。世界が見据える「月面基地」は、もうSFでも夢物語でもなくなってきました。
世界で動き出した月探査の大きな潮流をご紹介いただき、私たちの向き合い方を考えました。
概要
日時
令和4年9月3日(土曜日)午後7時~午後8時30分
講師
梅本 智文(うめもと・ともふみ) 氏
国立天文台 天文情報センター普及室 室長
講演プログラム(当日配布したレジュメより)
- 初めに
1.1 自己紹介
1.2 野辺山宇宙電波観測所
1.3 野辺山45m鏡
1.4 電波望遠鏡の構成
1.5 空間分解能 - 電波で何が見えるか、何がわかるか
2.1 宇宙を観測する
2.2 野辺山で見た天の川
2.3 暗黒星雲
2.4 温度が低い天体からの電波
2.5 分子から電波が出るしくみ
2.6 電波の観測で何がわかる? 1星がどうやって生まれるか
2.7 電波の観測で何がわかる? 2物質の組成
2.8 電波の観測で何がわかる? 3運動 - 星の材料をくまなく探す-野辺山45m電波望遠鏡による銀河面サーベイ-
3.1 天の川銀河の構造
3.2 電波写真の作り方
3.3 アレイ受信機:FOREST
3.4 45m銀河面COサーベイ(FUGIN)
3.5 FUGINプロジェクト
3.6 観測領域
3.7 ここを明らかにしたい
3.8 FUGINチーム
3.9 FUGINの観測結果
3.10 3色の銀経-速度図
3.11 分子雲を速度で分離する
3.12 成果1:宇宙は"ひも"だらけ
3.13 成果2:分子雲の衝突で大質量星が生まれる
3.14 成果3:星が誕生できる高密度ガスの割合わずか3%
3.15 成果4:分子雲は「ぶどうパン」のぶどう
3.16 NAOJトピックス動画
3.17 Web発表と報道
3.18 ミッシングリンク
3.19 星の一生と物質の循環
3.20 最後に
質疑応答