プラネタリウム
第117回 プラネタリウム誕生100年と誕生までの長い歴史、そしてこれからのプラネタリウム
近代的プラネタリウム誕生100周年に合わせて、「プラネタリウム」を話題にしました。特に、プラネタリウム誕生までの宇宙の理解と天体運行再現装置の進歩について、講師の現地調査資料も交えてお話を頂きました。
※本講演は、日本プラネタリウム協議会(JPA)プラネタリウム100周年記念事業https://100.planetarium.jp/公認企画として実施しました。
(講師からのメッセージ)
今日、プラネタリウムは世界中に普及しています。私たちの宇宙がどのようになっているだろうかという疑問は有史以前からありました。宇宙の姿を理解しようとモデル化したのがプラネタリウムです。巨大な天球儀を作って中に入れるような装置を創ったり、太陽や月の運動を計算する世界初のコンピュータを発明したりと様々な装置を完成させてきました。どのようにして今日のプラネタリウムへと発展してきたのか、その歴史を探ります。天文学研究の発展とも大きく関わってきました。今我々の宇宙への理解は天動説から地動説へと大変革が起こったような転換が起こっています。プラネタリウムで扱う内容も大きく変わるはずです。
概要
日時
令和6年2月10日(土曜日)午後7時~午後8時30分
講師
伊東 昌市(いとう・しょういち)氏
天文・宇宙解説者
プラネタリウム・コンサルタント
元国立天文台専門研究職員(科学文化形成ユニット総括)
当館運営協議会副会長
講演プログラム(当日配布したレジュメより)
- ハードの歴史
・天球儀
・オーラリー
・光学式プラネタリウムの誕生と100年の変遷
・光学式投影プラネタリウム
・アナログとディジタル
・CRTを使ったプラネタリウム
・ランダム・スキャンとラスター・スキャン - ソフトの歴史
・暦を知るためのプラネタリウムから宇宙を理解するためのプラネタリウムへ
質疑応答