郷土と天文の博物館ブログ

中秋の名月(2020年)

令和2年10月2日

2020(令和2)年10月1日は、中秋の名月、お月見の日でした。全国的にお天気だったので、宵の空にぽっかりと浮かぶ丸い月をご覧になった方もいらっしゃると思います。博物館からもよく見えました。

この日に撮影した写真をよく見ると、左側がほんの少しだけ欠けているのがわかります。実は、この月は満月ではなく、満月は翌日10月2日の朝でした。前回のブログ「夏の星空とお月見(2020年)」でご紹介した通り、月の動き方はとても複雑で、お月見の日と満月になる日が少しずれることがあるのですが、写真で見ると満月でないことがはっきりわかります。

満月の頃の月は、太陽の光がほぼ正面から当たっているためにクレーターの影があまり見えず、デコボコした感じはありません。そのかわり、黒く見える「海」と呼ばれる部分や、あちこちのクレーターから放射状に広がる「光条」と呼ばれる白い筋がよくわかります。

この日、お月見できなかった方も、この写真でじっくりお月見をしてみませんか。

記事・写真:博物館学芸員(天文担当)

写真:2020年10月1日の月

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