郷土と天文の博物館ブログ

皆既に近い部分月食を楽しもう(2021年11月19日)

令和3年11月4日

2021年11月19日(金)に部分月食があります。

月食は、太陽に照らされてできる地球の影の中を月が通過することにより、月が暗くなったり欠けたように見えたりする現象で、満月の日にまれに見られます。月食が始まると満月が少しずつ暗く変化し、また元の満月に戻っていきます。月全体が暗くなることを皆既月食と呼び、月の一部が暗くなることを部分月食と呼びます。今回は皆既に近いくらい月の大部分が暗くなりますので、月の暗い部分が赤く色づいて(赤銅色しゃくどういろに)見えるかもしれません。

今回の月食は、空の低いところで見られます。観察する場合は早めに"東の方角が開けたところ"を探しておきましょう。

夜の観察は安全に気を付けて、お子様は大人の人と一緒に行いましょう。
肉眼でも楽しめますが、双眼鏡を使って観察したり、スケッチをしたり、写真を撮影しても楽しむことができます。
国立天文台のウェブサイトでは、記録用紙やスケッチ用紙がダウンロードできます。

なお、次回東京で見られる月食は2022年11月8日の皆既月食です。

11月19日の月食の様子

シミュレーション画像

写真:シミュレーション画像
写真:2021年11月19日の東京での部分月食の様子

 

(東京)

● 月の出    16時28分

● 月食の最大  18時03分

● 月食の終わり 19時47分

プラネタリウムでシミュレーションした2021年11月19日の月食(動画)

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当館の望遠鏡で撮影した過去の月食の写真が見られます。

ご使用方法
1)「デジタルアーカイブ」のページで「天体写真など」を選択。
2)「詳細検索」を選択。
3)白枠内にキーワード「月食」を入力して「検索」ボタンを押す。
月食の写真が表示されます。

記事:博物館専門調査員(天文担当)/動画:天文担当学芸員

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